樽型電源装置の製作

最近、実験装置を見て思うことがあります。

それは、「実験用の装置(電源装置とか、FGとか、オシロとか)って、なんでこんなに見た目がダサいのか」と。

そんな思いから、見てくれを優先した電源装置を二日で作ってみました。

以下、作り方を紹介します。

写真1 これが樽型電源装置だ 

部材について

樽は、カインズホームセンタで最近話題のおしゃれなDIY用品「kumimoku」シリーズのコーヒー樽大です。

写真2 カインズでみつけた樽

この樽に、蛇口のようなものを付け、蛇口をひねるように電圧を調節できたらと思いました。

次に回路面での検討です。

今回は、あくまでデザイン優先。短期間で製作したかったため、細かい回路設計はしたくありませんでした。そこで、主要な回路はある程度モジュールとしてまとまっており、コンデンサや端子などを外付けするだけの回路にしました。写真3が使用する部品です。

写真3 使用する部品

詳細な部品表を下記にpdfでも示します。

TR-01 の部品表

PDFはここからお願いします。

DCDCコンバータモジュールについて

電圧変換として、新電元製の可変定電圧レギュレターを使用しました。これは、出力電圧のフィードバック量を可変抵抗で調節することで、出力電圧を任意の値に調節することができます。

回路図

回路図を下記に示します。ほとんどが電源ICにまとまっているので、とてもシンプルです。スイッチングノイズ除去用の電解コンデンサ(C1,C4,C5)と発振止め用のコンデンサ(C2,C3)をとりつけ、フィードバック電圧を変える可変抵抗と補助の抵抗を付けるだけです。P1の端子には、可変抵抗の三端子をそのまま接続します。

TR-01の回路図

作ってみよう

それでは、さっそく作っていきます。

まずは、回路図通りに基板に部品をはんだ付けします。ユニバーサル基板の配線方法や、回路図の読み方を近々、下記に掲載しますので、こちらをご参考下さい。

写真5 電源基板
写真6 基板裏の配線

次に、樽のフロントパネルを作ります。フロントパネルには、加工が容易な点からコルクシートを使いました。

写真7 コルクの板を切ります
写真8 丸く切る

真ん中に、26mm口径の穴と、電圧計用の穴をカッターで開けましょう。

外郭は、ある程度適当でも大丈夫です。樽にはめるときに、その隙間がうまります。

次に、蛇口を作ります。

写真9 塩ビ管をカットする

塩ビ管を写真9のようにカットします。長さは大体で良いです。

写真10 可変抵抗を入れる穴をあける

電動ドライバーで、写真10の位置に直径8mm程度の穴をあけます。

スイッチ付きの可変抵抗にケーブルをはんだ付けします。写真の場合、黄色がスイッチ、赤茶黒が可変抵抗の線です。

写真11 可変抵抗にケーブルをはんだ付けしておく

次に、可変抵抗を塩ビ管の出口からいれます。そして、あとで出力端子につなぐ赤黒のケーブルを通しておきます。

写真12 可変抵抗を押しこむ

可変抵抗のノブの部分は、頭の穴からだし、ケーブルは、可変抵抗につながる所は、管の長い方から出します。

写真13 蛇口の配線

通しておいた、赤黒のケーブルに出力端子をはんだ付けしておきます。

写真14 出力端子をはんだづけ

このままでは、可変抵抗も端子もグラグラしてしまうので、モールドをします。

モールドに使うのは、ダイソーで売られている、グルーガンとグルースティックです。

管の隙間から注入し、最後は、写真17のようにすべて埋めてしまいます。

写真15 グルーガンとグルースティック
写真16 隙間から注入
写真17 すめてモールドで埋める

そして、樽も塩ビ管もこの色のままではダサいので、樽は、水性ニス、塩ビ管はブラウンの塗料で塗ります。

写真18 塗料で塗る
写真19 ツマミを付けると一気にそれっぽくなります

次に、コルク板にパイプを差し込み、基板と配線をします。

写真20 配管を差し込む
写真21 基板と接続

DCジャックとヒューズは、裏面につけました。

写真22 DCジャックとヒューズ

最後に、フロントパネルを樽に押し込めば完成です。

写真23 完成

どんなものも思い通りに作れるのが電子工作の楽しみと言えます。樽型電源装置を、ぜひ作ってみてください。

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