2021.7.25 Arduinoから音を出す(回路編)

さて、次はArduinoのトーン関数を使って、音を出そうと思います。Arduinoのトーン関数は、 

出力するピンと周波数、出力時間を入力するだけで音を出すことができます。

といっても、Arduinoにスピーカーがついているわけではないですから配線をしていかなければなりません。

下図が、Arduinoからスピーカーを駆動する回路です。

さて、まずはこの回路の部品を確認していきましょう。

回路図

スピーカー

スピーカーは、電気信号を音に変換する部品です。基本構成は、コイルでできており、交流信号を流すことで、振動板が前後に触れ、空気を震わせて音が出ます。

トランジスタ

トランジスタは電気の流れをコントロールする部品です。
半導体でできた能動部品の代表と言われるぐらいとても重要な部品で、いろんな電子回路で活躍しています。この回路では、スピーカーに流す電気は大きく、マイコンで直駆動させることは難しいため、トランジスタを間に挟みます。

ArduinoNano

Arduinoは、簡単なC言語のプログラムで、あらゆる出力信号を出すことが出来る。また、アナログ入力を7個積んでいて、分解能255でアナログ値入力できるため、精度の良いセンサーを作ることができる。詳しくは、どこかで説明したい。

スピーカー駆動回路

回路はいたってシンプルです。Arduinoからはデジタル出力の矩形波が出力される。このデジタル信号がトランジスタQ1のベースに入力される。ベースに電流を流すと、コレクタエミッタ間がONとなち、スピーカーに電流が流れる。デジタル信号のHIGH/LOWの周期によって、すぴーかーに電流を流す、流さないが変化する。したがって、デジタル信号の周波数の電子音がスピーカーから発せられる。

R1の抵抗は、デジタル信号の電流が、ベースには高すぎるので、抵抗R1を挟んで電流を小さくしている。

また、R2の抵抗も、スピーカーに流れる直流電流が大きすぎるため、R2の抵抗を挟み電流を小さくしている。

また、D1のダイオードは、スピーカーのコイルを矩形波でON/OFFしてしまうと、スピーカーの電圧が一気に跳ね上がってしまうため、電圧が跳ね上がらないようび、スピーカーのコイルにたまった電流を逃がす回生ダイオードを積んでいる。

次回は、Tone関数を利用して簡単にArduinoから音を出します。

2021/7/25 ひいらぎ

2021.7.24 超音波センサを使いこなす1

先日、八潮の秋月電子で超音波センサを買いました。

今回は、超音波センサSRF-02をがんばって使いこなそうと思います。

超音波センサ(SRF02)

超音波センサ

◆主な仕様
・使用マイコン:16F687-I/ML
・測定範囲:16cm~6m.
・電源:5V(消費電流4mA Typ.)
・使用周波数:40KHz.
・アナログゲイン:64段階の自動ゲインコントロール
・接続モード:モード1=I2C、モード2=シリアルバス
・全自動調整機能:電源投入後キャリブレーション不要
・測距タイミング:エコー時間計測、ホストによるタスクコントロール
・測定単位:μS(マイクロ秒)、ミリ、インチ
・サイズ:24mmx20mmx17mm
・入出力端子:5ピン
・重量:4.6グラム

[秋月電子より引用]

さて、まずは超音波センサの仕組みを確認しましょう。

超音波センサーは、今や自動車の駐車センサや障害物検知など、自動運転などにも欠かせない技術となっています。

まず、超音波とはなんでしょうか。

 

超音波とは

超音波は、広義的に言えば、ただの音です。なぜ、超が付くかと言いますと、それは音の周波数が人間が聞き取れないくらい高いからです。

下図が、音波の分類です。

超音波のスペクトラム

音は、音の高さ(周波数)によって分けられ、20kHzより高い音を超音波と定義しています。

人間が聞き取れるのは、成人では17kHz程度まで聞き取れます。そのため、多くの音楽データでは20kHz以上の音はデータとして記録していません。また、マイクやスピーカーの特性も、20kHz以上の音はほとんど出ない設計であり、その分音波の範囲で最大の性能を発揮できるように作られています。

その、聞き取れない超音波域の音も出すことで、豊かな音になるとうたっているのが「ハイレゾ音源」です。ですが、そもそも人間が聞き取れない音を出すことは、本当に意味があるのか、私もわかりません。

さて、余談が過ぎました。

超音波センサは、空気を伝搬させるため、超音波の中でも比較的低い音で使用します。超音波は、周波数が高いほどまっすぐ進み、密度の濃い媒体の中も良く通ります。そのため、おなかの中を通り抜けなければならないエコー検査装置の超音波は3GHzと高い帯域を使います。

それに対し、障害物センサなどの超音波は、媒体が空気と薄いこと、さらになるべく広い範囲を検知する必要があることから、音波ギリギリの40kHzなどが使われます。

さて、超音波の特徴がわかったところで、つぎは、超音波センサが障害物を検知するしくみを確認します。

 

超音波センサの検知

超音波センサは、超音波を放出するスピーカーと、超音波を受信するマイクからなります。

最近の超音波センサは、スピーカーとマイクが一体型になっているパターンがほとんどです。

超音波の送受信1

センサーから放出した超音波は、音速の速さで進みます。

これが、障害物にあたると、超音波はやまびこのように反射して帰ってきます。この帰ってきた反射波をマイクで拾い、検知します。

もし障害物が無ければ、なにも反射せずに検知できません。

超音波の送受信2

 

また超音波センサは、障害物までの距離も算出することが出来ます。

その仕組みは下図のように、超音波の発信から受信までに要した時間と音速との関係を演算することでセンサから対象物までの距離を算出します。

超音波の送受信3

超音波は、音と同様、音速の速さで進みます。音速は340m/sです。

音速をv 距離をrとし、超音波を放出してから反射波を受信するまでの遅延時間をtとすると、

距離 r = (v× t )/2 で導けます。

例えば、遅延時間が10m秒だった場合、往復距離r は、340×0.01= 3.4m

したがって、障害物までの片道距離は、1.7 mとわかります。

 

超音波センサSRF-02

さて、超音波センサを使いましょう。

秋月のページには、メーカーの製品情報が載っていました。

ここに、詳細な説明とプログラム例のwikiが載っています。

ここに乗っていた、サンプルプログラムを使うことにしました。

接続は、下図の通りです。

Arduinoとセンサの接続図

超音波センサとの通信方法は、二種類選ぶことができ、I2CとUARTから選ぶことが出来ます。

I2CとUARTの特徴は、後程まとめさせていただければと思います。

超音波センサにヘッダピンをはんだ付けして、ブレッドボードに差し込みます。あとは、接続図の通りに配線をして完成。

さっそく、パソコンにUSBをつないで、プログラムを書き込みます。Arduinoの使い方なども後程説明させていただければと思います。

Arduinoのスケッチ

これを書き込むと、センサから障害物までの距離をリアルタイムで見ることができます。

さっそく手をかざしてみます。Arduinoのシリアルモニタを確認すると、センサから手までの距離がリアルタイムで表示されていることがわかります。

 

今日はここまでにします。明日は、超音波センサを使った楽器について構想を練ります。

 

2021/7/24 ひいらぎ

サボテンの骨について調べてみた

先日、東京新木場の木材専門店「もくもく」にいきました。

https://www.mokumoku.co.jp/

国内の貴重な木材(木曽檜、コクタン、神代杉、屋久杉等)から、海外の木材まで、100種類以上を取り扱っています。そのなかで見つけたのがサボテンの骨です。

お店で最初見たときは、「サボテンの木。。。?」と思わず言ってしまってたのですが、完全に失礼でしたね。

「サボテンの骨」ですよ。

サボテンは、砂漠などの過酷な環境で生育しています。サボテンと言えど、砂漠では 雨が降らない日が続くと自然枯死し、緑色の幹は「木」に変化していきます。 そうなったのが、サボテンの骨だそうです。さっそく2本購入しました。ほかの木材との相性も良さそうなので、なにか工作ができそうです。

googleでサボテンの骨を検索すると沢山、飾り方の例が載っています。

そのまま飾る方も多いようですが、穴がたくさん開いているので、どうやら小さい草花を詰めて飾っている方が多いようです。なるほど、、、

 

でも私はこれを、光らせたいなと思います。

サボテンの骨は、中が空洞状になっているため、下からLEDでライトアップしたら、お洒落じゃないかなと思いました。

さっそく実験しました。

サボテンの骨の下から、試験管立て(LA-01)の基板を当てて光らせます。

なかなか良いのではないでしょうか。

本格的に、作ることにしました。

さっそく、3D-CADでサボテンの骨を置く、光る台を設計しました。基板は、試験管立ての基板を流用します。ドーナツ状に開いている穴から、光が出ます。

この台座を右図のように立てます。台座には、檜の切り株を使いました。

  

下図が設計図になります。切り株の裏側から、ホールソーでΦ35の穴をあけ、基板を取り付けるシンプルな構造です。あとは、USB端子を格納するための穴をΦ7.5で開けています。

今日は、設計まで行いました。

次回は、これを加工していきます。

試験管を光らせたい

先週、東京の清澄白河にある、コルク瓶の仕入れ元、「リカシツ」のお店に行ってきました。

[https://rurubu.jp/andmore/article/7921]

リカシツは、理化医療用ガラスの卸業の関谷理化株式会社が運営する、「理化学+インテリア」を目指したアンテナショップです。実際に研究室でプロが使用している理化学製品そのモノと理化学ガラス職人が加工したオリジナルなモノを販売しています。

昨今では少子化で学校・研究所の統合などで理化学ガラス職人の仕事も減っている中、一般の方に使ってもらいアイデアを貰うことで理化学ガラス職人の技術が活かせる「新たな仕事つくり」ができると考え、アンテナショップができたそうです。(リカシツHPより要約)

実際に行きましたが、とても洒落な空間が広がっていました。

理科の実験って、こんな映えるんだなあと。新しい価値観にびっくりします。

リカシツで衝動買いしたのが、木でできた試験管立てです。

もう、お店で見た瞬間から、光らせたくてたまらないです。

そこで、試験管立てには、裏から穴をあけ、試験管には造花を詰めてみました。

いろんな色のLEDを下から入れて光らせました。かなり、いい感じじゃないですか。

もう、これは基板化決定です。フルカラーLEDと小さなマイコンでカラフルに光らせる基板を作ろうと思います。

さっそく回路設計

基板を発注してみたい

2021年3月17日 柊工房

突然ですが、基板を基板メーカーに発注して本格的な基板を作ってみたいです。

家電や製品で当たり前に使われている回路基板、

こんなのを自分で本格的に作ってみたいなと思いました。

今まで、エッチングを使って基板を作ることはしてきましたが、見た目がこんな感じ

これもこれで味があっていいのですが、やっぱり、レジストがしっかり貼られていて、シルク印刷がある

本格的な基板を作りたいと思いました。

さっそく基板メーカーを比較。

まず日本メーカーだと、P板ドットコムが最大手かと思います。

10cm×10cm 2層基板 10枚の場合の見積もりが、

なんと、35530円。結構お値段貼りますね。そりゃそうですよね。企業の開発からしたらものすごく安いと思いますけども。個人では厳しいですね。

ほぼ同条件でunicraftでもweb見積もり。28640円

やはり、日本メーカーは三万円前後が相場のようです。

海外メーカーではどうでしょうか。

中国のSeed Fusion PCBでは、

ほぼ同条件で、$4.90 約550円。 輸送コスト含めて約3000円ってところでしょうか。

圧倒的な安さです。たとえ、歩留まりが悪かったとしても、大量に注文しても対応できそうです。

まず、本格的な基板にするのは、瓶詰めLED時計にしようと思います。